先輩からのメッセージ

 

先輩学生からのメッセージ

修士課程1年

 皆さんは放射線に対してどのようなイメージをもっているでしょうか。いわゆる放射線は電離放射線と呼ばれ、高いエネルギーをもった電磁波や粒子線のことを指します。高エネルギーが故に人体に影響を及ぼすわけですが、その性質を利用すれば大変有用なツールとなります。例えば、医療の分野ではレントゲン写真に代表される診断技術やがん治療の手法として活用されていますし、産業においては高分子の加工などに取り入れられています。 私自身は日本原子力研究開発機構の加速器を使ってイオンビームを利用した材料の研究をしています。イオンビームでは重い粒子に高いエネルギーを与えられるので、ひとつひとつの粒子が基材と大きく相互作用します。寺井・鈴木研究室では、イオンビームによる燃料電池電解質膜や触媒作製の研究もしています。 皆さんも原子力国際専攻で放射線について学び、人類にとって有益な活用方法を探求してみませんか。

 

修士課程1年

 学部の頃から現在の研究室に所属し、再生可能エネルギーが電力系統に大量導入された際の運用について、主に経済性の観点から研究しています。私は必ずしも原子力という特定のエネルギーだけに関心があるわけではなく、広くエネルギーシステムの政策評価に関心があるため、大学院の進学先を決める際には他専攻と非常に悩みました。 しかし、原子力発電所事故以降のエネルギー分野を取り巻く状況を考えるほど、原子力について工学的・社会学的知見を深めること無くして、将来的なエネルギーの利用方法をバランスよく議論することはできないと感じ、当専攻への進学を決めました。 私は、原子力の「推進」「反対」という旧来的な二項対立の構図に、常に疑問を感じています。推進派でも反対派でもなく、解決者になるためには強靭な想像力を武器に先入観を排し、正しい知識や評価を基に合理的な判断を下す必要があります。だからこそ原子力国際専攻を選んで正解でした。

 

修士課程2年

 福島第一原発事故から1年余り。事故以降、原子力発電に対する風は必ずしも良くはなく、依然より原子力に対して強い『安心感』が必要とされています。一方で国外に目を向けると、原子力発電はほとんどの国において未だ重要なエネルギー源であり、その必要性が衰えることはありません。 そんな中私達に求められるのは、原子力・放射線を用いた諸技術において中長期の『安心感』を与えられるようにすることであり、その責任は重大です。それは逆に言えば自分達の研究が直接社会に還元され得るという極めて大きな魅力となります。 また本専攻では、来るべき国際化へ向け講義を始めとした諸所に英語が取り入れられています。良質な英語を聞き話す機会があれば、自らのスキル向上だけでなく異文化交流にも繋がります。 本専攻に入り、良い研究室、素晴らしい先生、大切な仲間と出会えれば、間違いなく充実した研究生活を送れるはずです。様々な研究室を見、納得して、8月に本専攻の門を叩いてもらえればと思います。

 

博士課程1年

 私は修士課程では駒場の総合文化研究科地域文化研究専攻フランス科に所属しており、そこでフランスの原子力政策について研究してきました。そして今年の四月から本専攻に入ったのですが、ここではこれまでに得た知識や手法を生かし、日仏比較を通じてこれからの原子力と社会の関係について研究していきたいと考えています。福島事故以降、日本の原子力は激動の時代に入りましたが、これからどのような動きがあるにしても、今まで以上に多くの議論が行われ、技術面でも制度面でも多くの新しい仕組みが作られていくことになります。そうしたなかでは専門的な知識を備えた幅広い人材が不可欠であり、またそうした人材が活躍できるフィールドが用意されているともいえます。したがって、今後の本専攻がより多様な関心を持った方々をお迎えし、各々の観点からより積極的に原子力という巨大な技術システムに切り込む場となっていくことを切に願います。

 

博士課程2年

 私は、修士課程から原子力国際専攻に進学し、修士課程卒業後はもっと現在行っている研究を極めたいと思い、これまでと同じ高橋研究室で博士課程に進むことを決めました。私の行っている放射線検出の分野は、放射線の知識は勿論のこと物性、電気等の多岐に渡る知識を必要とするため、大変ではあるがとてもやりがいのある分野だと思います。周りには素晴らしい先生や先輩方がおり、充実した研究生活をすごしています。

 

博士課程3年

 学部は工学部システム創成学科でしたが、卒業研究で原子力立国計画を中心としたエネルギー政策の評価を行いました。現在世界中で原子力回帰の流れが加速してきていますが、その中で日本は世界トップレベルの技術力を背景に、世界をリードしていくべき立場にあります。自分自身、原子力分野で、特に社会的な側面から世界に貢献したいと思って原子力国際専攻を志望しました。本専攻では素晴らしい先生方や仲間に囲まれながら、今まさに世界で最もホットなテーマについて研究・勉強ができるため、とても充実した日々を過ごしています。

 

就職実績

教育研究機関

東京大学、東北大学、東京工業大学、日本女子大学、オハイオ州立大学、フィリピン大学、日本原子力研究開発機構、核融合科学研究所、放射線医学総合研究所、産業技術総合研究所、理化学研究所、高エネルギー物理学研究所、電力中央研究所、韓国原子力研究所、Bookhaven National Laboratory(米国)

など

官庁・財団

経済産業省、環境省、東京都庁、徳島県庁、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)、科学技術振興機構、日本道路公団、日本AEM学会

など

電力・メーカー

東京電力、関西電力、中部電力、東北電力、中国電力、四国電力、九州電力、日本原子力発電、日立製作所、東芝、三菱重工、IHI、日本原燃、三菱原子燃料、日立造船、住友電工、沖電気、村田製作所、TDK、富士フィルム、キヤノン、トヨタ自動車、本田技研、日本IBM、サンマイクロシステムズ、富士通、NTT、NTT R&D、NTTデータ、NTTコムウエア、日本ユニシス、三井情報開発、TAITO、日揮、日立メディコ、東芝メディカルシステムズ、博報堂DYメディアパートナーズ、STマイクロエレクトロエクス、日本NUS、旭化成、旭ガラス、帝人ファーマ、三井造船、神戸製鋼

など

電力・メーカー

三菱総合研究所、日本総合研究所、アクセンチュア、山田ビジネスコンサルティング、 ゴールドマン・サックス証券、大和証券SMBC、UFJ信託銀行、みずほコーポレイト銀行、第一生命保険、日本経済新聞、読売新聞、JR東日本、JR九州、商船三井、東京ガス、ソフトバンクBB、丸紅、伊藤忠商事、三菱商事

など