2022年5月20日原子力国際専攻酒井研究室 李碩さん （D3） が「International Workshop on Computational Mechanics of Granular Materials for PhD Students」において優秀プレゼンテーション賞を受賞されました。

＜受賞した賞の名称と簡単な説明＞

優秀プレゼンテーション賞

計算粉体力学国際ワークショップにおいて、優れた発表に対して贈られる賞です。

＜受賞された研究・活動について＞
ポスターのタイトル： 粉体シミュレーションのための低次元化モデル

講演概要：

産業の粉体プロセスでは膨大な自由度を考慮する必要があるため、粉体の数値シミュレーションは大きな計算コストが問題となります。この問題を解決するため、本研究では、粉体の数値シミュレーションに基づく縮約モデルを開発しました。本研究では、Lanczos ベースのPOD 法を導入しました。PODモードは、縮約モデルにおける基底関数のセットとして考慮されます。そして、縮約モデルの係数の時間的特性をモデル化するために、いくつかの非線形近似を検討しました。本研究で開発した手法により、粉体の流動を捉えるだけでなく、計算時間を数桁短縮することに成功しました。本モデルは、粉体の数値シミュレーションにおけるモデリングの高度化に大きく貢献するものと考えられます。

<今後の抱負・感想>

この度、このような賞をいただき大変光栄に思います。私の研究室のすべてのメンバー、特に段広涛博士と指導教官の酒井幹夫先生に心から感謝したいと思います。今後も、数値シミュレーションに全力で取り組んでいきたいと思います。