原子力安全・エネルギー

未来を築く安全で魅力的な原子力エネルギーシステム

 地球環境を保ちつつ健康で文化的な生活を送る為のエネルギーをいかにして供給するかは、人類に課せられた21世紀の大きい課題です。ガイア理論で知られるジェームス・ラブロック博士は、温暖化防止は緊急の課題で現実的に大量のエネルギーを現在供給できる唯一のエネルギー源は原子力であると述べています。原子力は、地球温暖化防止のみならず、日本のエネルギー安全保障にとって不可欠な役割を担っています。
 原子力国際専攻では、原子力エネルギー利用の未来・過去・現在の重要課題として、未来型原子力エネルギー、放射性廃棄物、原子力発電システム保全に取り組んでいます。
 未来型原子力エネルギーの分野では、国際協力により革新的原子炉(第IV世代炉)の開発が進んでいます。東大で開発したスーパー軽水炉はその候補として選定され、世界各国にて研究開発されており、大学院生の研究が世界をリードする成果として注目されています。また、国家基幹技術に選定された高速増殖炉に関しては、日本原子力研究開発機構との密接な協力により基盤技術研究を行っています。核融合の分野ではITERの建設のみならずプラズマの炉工学の分野においても研究開発が進みます。さらに、水素エネルギーなど電力以外への原子力利用を図る事は地球温暖化防止に欠かせません。
 放射性廃棄物処分は、原子力エネルギーの長期利用を可能とする核燃料サイクルシステムを完成させるための要の技術です。地震や火山活動が活発な我が国で放射性廃棄物の安全かつ合理的な最終処分を実現するため、人工バリア性能評価の信頼性を向上させ不確実性を低減させるための研究を行います。また、放射線による人間健康影響リスクだけではなく、環境影響リスク、さらには核拡散抵抗性やテロ耐性にも優れた処分システムを設計し提唱することを目的とします。
 原子力発電所は巨大で複雑なシステムです。安全を確保するためには、そのシステム設計とシステム保全が最も必要な科学技術です。我が国では、運転開始から40年を超える原子力発電所がでてきました。長期間の運転による設備や機器の変化を予測し、取り換えなどの保守管理を適切に行う高経年化対策が不可欠であり、日本の技術はここでも抜きんでています。保全を基礎から支える固体物理、材料科学、診断技術開発や信頼性評価の要素技術に加えて、社会学や法工学の視点も取り入れたシステマティックな保全技術を開発します。
 東京大学は、原子炉「弥生」、フェムト秒電子ライナック、核融合ブランケット設計基礎実験装置、照射損傷研究用イオン加速器群などを有する研究施設を中心に原子力エネルギーの炉物理、炉工学、伝熱流動、構造工学、計算科学、放射線計測、燃料、材料、放射性廃棄物、トリチウム、電磁構造力学、超伝導工学など原子力工学の多くの分野でも世界をリードする成果を挙げてきました。
 原子力工学は工学と理学の境界に位置しています。文系理系の枠にとらわれない課題も多く存在します。フロンティアは常にこのような境界領域にあるのです。われわれは常に高い競争力を持つことが必要です。世界的な市場競争の時代を迎えて日本も技術革新と知的生産性の向上によりその競争力を生み出すことが求められています。
 これらの先端研究と技術革新は、基礎に裏打ちされた若者の挑戦により可能になります。原子力国際専攻は、多彩な学術領域で先進的に活動する教員や研究者、技術者から構成され、世界で最も進んだ教育カリキュラムと研究環境を有しています。私たちは皆さんの挑戦を待っています。





原子力安全・エネルギー 領域関連教員:



石渡 祐樹 講師 講師
(いしわたり ゆうき)



岡本 孝司 教授
(おかもと こうじ)



笠原 直人 教授
(かさはら なおと)



小佐古 敏荘 教授
(こさこ としそう)



鈴木 晶大 准教授
(すずき あきひろ)



関村 直人 教授
(せきむら なおと)



寺井 隆幸 教授
(てらい たかゆき)





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