2023年3月14日-16日、原子力国際専攻岡本研究室　西村洋亮さん （D２） が、日本原子力学会2023年春の年会・学生ポスターセッションにおいて奨励賞を受賞されました。

＜受賞した賞の名称と簡単な説明＞

奨励賞

東大駒場キャンパスで開催された、日本原子力学会2023年春の年会・学生ポスターセッションにおける奨励賞

＜受賞された研究・活動について＞

研究タイトル：高温ガス炉通常運転時におけるスリーブレスSiC母材燃料コンパクトの酸化挙動

究概要: 高温ガス炉におけるスリーブレスSiCマトリクス燃料コンパクトの有効性とその燃料安全性を評価する目的で、1400℃までの高温および0.3 ppm極低酸素濃度の極限環境下において反応焼結SiC(RS-SiC)の酸化試験を行い、その挙動を解析した。通常運転時のヘリウム冷却材フローを模擬するため流量を様々に変化させ、RS-SiCの酸化挙動に及ぼす影響を調べた。結果として、保護的なパッシブ酸化モードにおける流量の増大は、その反応を促進することで酸化速度をリニアに増大させ、逆に、腐食的なアクティブ酸化モードにおける流量の増大は、アクティブからパッシブへのモード遷移を起こすことが明らかとなった。流量の増大はRS-SiC酸化挙動を安全側に遷移させるという知見は、燃料健全性の観点において有益であり、今後の原子炉材料の開発に応用されることが期待される。

<今後の抱負・感想>

受賞できたことを大変喜ばしく思います。今後もさらなる成果を出せるよう励んで参ります。