2023年8月8日、原子力国際専攻酒井研究室　楊凱恩さん （D1） が 「化学工学会 山形大会」 において 「学生奨励賞」 賞を受賞されました。

＜受賞した賞の名称と簡単な説明＞

「学生奨励賞」

「化学工学会 山形大会」 での優秀な発表に贈られる賞です。

＜受賞された研究・活動について＞

発表/ポスターのタイトル：データ駆動縮約モデルに基づくビーズミルシミュレーションの革新的サンプリング間隔決定手法

講演概要：

データ駆動型低減次数モデル（ROM）を用いて、ビーズミルにおけるオイラー・ラグランジュシミュレーションの代理モデルを開発した。ROMは、化学工業におけるデジタル変換のためのデジタルツインの実現において重要な役割を担っている。しかし、流体-固体流れは複雑であるため、粒子相のROM精度が悪化しやすい。従来、適切なサンプリング間隔を決定するために試行錯誤が行われており、これが産業応用の妨げとなっている。そこで本研究では、適切なサンプリング間隔を決定するための新しい手法を提案する。本提案手法を用いて、ROMは効率と精度の高度なバランスを示し、試行錯誤なしに激しい流体固体の流れを正確に予測することができる。

<今後の抱負・感想>

この度は、数々の化学工学の研究発表が行われた日本化学会山形地方会で奨励賞を受賞することができ、大変嬉しく思います。酒井研究室のメンバー、特に酒井教授、Guangtao Duan博士、Shuo Li博士に心から感謝しています。今後もデータドリブンアプローチを中心に、化学工学分野における粒状システムのデジタルトランスフォーメーションに関連した研究を続けていきたいと思います。